襟の種類 part.1

● レギュラー・カラーシャツ
  その時代の最も標準的なカラースタイル。それがレギュラーカラーである。”時代の”と言うことは、流行によって多少の動きがあるということだが、現在のレギュラーカラーの定義は衿ポイントの長さ(のど元から衿の先端=衿先)が70〜75ミリ、その開きの角度(スプレッド)は75〜90度、衿足の高さ30〜38ミリとされている。

セミワイドスプレッド・カラーシャツ

  75〜90度のレギュラーカラーのスプレッド角度よりもやや広く、100度以上あるのがセミワイドカラー。ワイドカラーに次ぐ広さで長めの衿羽と高めの衿足をもっているのが特徴。


● ワイドスプレッド・カラーシャツ
ワイドスプレッドカラー(ワイドカラー)は、レギユラーよりやや長めの衿羽をもち、衿足の高さもやや高め。そのためスプレッドは100〜120度前後、広いものでは180度と広くなる。 一般的には英国調のスーツにコーディネートされる。

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● ロングポイント・カラーシャツ
  ロングポイントは9〜10センチの長い衿先が特徴。レギユラーとほぼ同角度のスプレッドをもつが、衿が長い分、幾分ロングポイントのほうが狭い印象になる。タイ幅も細めのものがよく合う。

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●ショートポイント・カラーシャツ
  ショートポイントカラーはスモールカラーとも呼ばれ、その衿先は6センチ以下と短い。開き角度は80度。ロングポイントとは正反対に、スポーティでカジュアルなイメージ。衿が短いので、ボリューム感のあるノットは禁物。ネクタイは必ずプレーンノットでコンパクトにまとめて、バランスを整えるたものがよく合う。



クレリック・シャツ
色無地や縦ストライプの身頃と袖に、白い襟がついているのがクレリックシャツ。クレリックシャツはドレスシャツの中でもドレッシーなものとされている。その理由は、白とピンクとか、白とブルーといった身頃との組み合わせが、いかにもおしゃれな印象を与えるからだ。こうしたシャツの成り立ちから、カラーディファレントシャツ、もしくはカラーセパレーテッドシャツとも言う。



ボタンダウン・カラーシャツ
  ボタンダウンの衿元は、ネクタイを締めたときには全体が軽く持ち上がり、ノーネクタイで第1ボタンをはずせば、衿上部がロ一ルして、下部にいくにしたがつて身頃に沿う美しい形をつくり出す。ボタンダウンシャツの最高級品として知られるブルックスのオウンメイクの場台、この衿の形は「フルロール」と呼ばれる。この「ロール」の形をいかに美しく見せるかが、着こなしのポイントだ。

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