KAPITALとは

キャピタルは、岡山県倉敷市児島に本社を置くアパレルメーカー(有限会社)、およびそのブランドである。
同名の運送業者への配慮から、アルファベット表記を、工場ではCapital、
ブランド・店舗ではKapitalと使い分けている。

昭和五九年(1984年)に倉敷市児島にデニムの縫製工場「Capital」として創業以来、二七年間に渡り国内縫製のモノづくりにこだわり続け、今日に至っている。

児島の繊維産業が全国に知れ渡るきっかけになったのは、
地元で採れた木綿を使用した足袋の生産が明治維新以降から大きく伸びた為。
特に、大正時代には岡山県が足袋の生産地として全国一になっていました。しかし、その後の洋装化に伴い足袋の需要は激減し、児島の繊維業は大きな痛手を被ることに。生き残り策を考えた児島の繊維業者は、足袋の製造で培った木綿裁断と縫製技術を、学生服作りに応用しました。これをきっかけに、学生服や企業のユニホームなどの生産も盛んになっていきました。その後、制服等で培った厚手生地の縫製や染色などのノウハウを生かしてジーンズの生産が始まり、国産ジーンズ発祥の地として広く知れ渡りました。





ファッション
創業当時キャピタルでは、OEM(他社ブランドの製品を受注縫製)生産を中心に、独自性を求めるアパレルメーカーと共同し、アメリカンヴィンテージウェアの研究を試行錯誤していた。振り返ると、アメリカンヴィンテージウェアをパーツごとにばらし、生地の素材、糸の染料、付属(ボタン・リベット等)の使用…全てにおいて緻密な研究を重ね、当時ブームであった復刻ジーンズ生産に、社内の持てる力を注いでいました。また、ミシンにおいても、アメリカ製のジーンズ専用ミシンを導入し、基本となる土台、針、モーター、タービン…細部に至るまでミシンの改良を繰り返すことで、厚手なデニム生地に対して、履くほどに味わい深くなるステッチを開発。これは、製品洗い後の生地の縮み(シュリンケージ)の研究を重ねることによって実現したもの。このように、モノ作りの創意工夫を重ね、自社の縫製技術(デニムづくり)を成熟させてきました。こうした取り組みを経て、1996年に自社オリジナルデニム第一号「TH」を開発しました。

1995年には、本社工場と同じ児島地区に直営店1店舗目となる児島店を開設し、自社開発のジーンズを披露する場所を自らで設け、展開。その後、モノ作りをジーンズ以外にも派生させ、世界中の民族衣装やワークウェアそして文化を受け取り、それらを新しい服にしていくことで、独自の世界観を構築していくことに挑戦してきました。また、直営店舗数も2003年に東京支店の開設を皮切りに、現在では全国十六店舗を展開。2010年には自社の製品加工場「KOUNTRY(カントリー)」を始動。自社で洗い工程を取り入れたモノづくりを開始した。




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