デザインあれこれ≪ア行≫


≪ア行≫


●アシメトリー
アシメトリーとは左右非対称の意。
左右のデザインが違っていたり、左右のポケットの位置が違っていたり、パンツやスカートなどでよく見かけます。

アシメトリーの反対にシンメトリーがあるが、アシメトリーのほうがデザイン的には個性的、若者には好まれるようです。

インテリアにも左右対称でないものが多くあるが、デザイン的にも感覚的にもお洒落な雰囲気があり、デザイナーショップやキャラクターショップなどに数多く商品が並んでいる。


●Aライン
クリスチャン・ディオールがコレクションで発表して以来、何度も流行を繰り返しており、もはや基本ラインのひとつで、AラインのワンピースやAラインのスカートなどは定番。常にいろいろなアイテムにも使われるラインです。

アルファベットのAの字型のシルエットです。上のほうが小さく、下へ行くほど裾広がりのデザイン。


アップルライン
アップルは「広い、広大な」の意。全体にゆったりしたシルエットでルーズフィットの新しい表現としてよく使われます。

体のラインが出なくて、ゆったりと楽に着こなせるシルエットで、ジャケットやコート、ワンピースやスカートなどにも分量の多い服も見かけます。
今日では全体にスリムラインやコンパクトラインが多いため少なくなっているシルエットでもあります。



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アローライン
クリスチャンディオールが1956年春夏コレクッションで発表したライン。

フランス語でいうと、リーニュフレーシュを英語に直したものが「矢の線」と訳されます。
ちょうど矢のように上から下までまっすぐなラインを言う。現在でもワンピースやスーツ、ジャンパードレスなどにもアローラインの服があります。

また、fラインとも呼ばれることもあり、これは横から見たときにアルファベットの小文字のfを思わせるところからきたもの。

●アンサンブル
アンサンブルとはフランス語で「調和、統一、一緒に」の意味。

ワンピースとボレロ、ワンピースとジャケット、コートとスーツやコートとワンピースなどが同じ生地で、色、柄、デザインなどに統一した組み合わせをいうことが多いですね。


●アースシューズ
大地(アース)を踏みしめて歩く靴といったコンセプトで、人間工学に基づいた、健康に良い靴として1970年代から履かれ出しました。

スウェーデンのアンカルソー女史の創案といわれ、靴の後ろがやや低くなっているゴム製のフラットソールが特徴。
1970年代に日本を含めて世界的ブームを巻き起こした後、一度は市場から消えてしまったが、近年、今風なスタイルやデザインで復活しています。



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●イタリアンカラ
ワンピースカラー(台衿が付かないシャツカラー)の代表的な衿型。
衿腰(2枚衿で折り返しより下の部分、首に沿って立っている部分)が低く、1枚断ちでそのまま前立て(前身ごろの明きにつける細長い布やその部分)につながった形のもので、V字型のネックラインに衿をつけ、衿先を角形にした衿です。

また、セーターなどで、Vネックライン(V字型にカットされたネックライン)にポロカラーのような衿をつけたものをイタリアンネックというが、時としてそれをイタリアンカラーと呼ぶことがあります。


●イタリアンシューズ
特につま先が細くシャープな感じでトウや底が薄く、そり返りのある婦人靴や紳士靴をいうことが多いイタリア型の靴の総称。

紳士靴では重厚なつくりの英国型に対比させて、華奢(きゃしゃ)でエレガントなイメージのものをこう呼ぶこともある。
狭義にはイタリア独特の工芸的なタッチが施された靴を指します。トウが四角にカットされたものをこう呼ぶことも。
60年代に流行したイタリアンコンチネンタルスーツに合わせるためにデザインされました。


●ウイングショルダー
肩先に翼(ウイング)のような張り出しが付いた肩線のこと。
アルプスの伝統的なローデンコート(アルプスのチロル地方に見られる伝統的な防寒コート)に見られることからローデンショルダーともいいます。

他に、ウエルテッドショルダー(縁取りのある肩)やオーバーショルダー、フランジショルダー(縁取り飾りを付けた肩)といった名称もあり、フローティングショルダー(肩先が張り出して、身頃から浮き出したように見えることからこの名がついた)、カミシモショルダー、アルパインショルダーとも同義です。



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●エプロンドレス
エプロンとドレスの両方の機能を備えた婦人服。ほとんどが胸当てが付き、後ろ明きになり、ウエストはひもやベルトで締め、スカート部分はゆったりとしているのが特徴です。

重ね着の上に着ることが多く、ホームドレス(家の中で着ることを目的とした、ゆったりとくつろげるドレス)として用いられることも。

また、エプロン型をしたスカートやエプロン付きドレスと言う場合もあり、エプロンスカートはジャンパードレスともいいます。
見た目にエプロンぽいこともあるが、組み合わせの仕方しだいでお洒落なドレスに見えることも。

●エポーレット
肩章(けんしょう)また肩飾りと訳されます。

トレンチコートやカジュアルなジャケットなどの肩のところに付くタブ(衣服などの各部につける垂れとか垂れ飾りの意味で、ボタンで留めて機能性を持たせたり装飾的な役割も果す)状の布片をいいます。

もとはフランス語で肩を意味するエポール(epaule)に小さいを意味する指小辞のetteがついてエポレット(epaulette)となったもの。
つまり小さな肩をあらわし、これが英語化してエポーレットと呼ばれるようになりました。エポーレットは軍服のデザインとして18世紀中期から見られます。



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